移住後にまずすべき3つのこと~築30年の物件への田舎移住経験から~

前回の記事では、『東京都心から地方へ移住して分かった、後悔しないためにすべきこと7選』と題して、移住する際、そして移住後にした方が良いことを自身の経験からお話させて頂きました。

 ↓ 過去の記事 ↓

今回は、その中でも移住後すぐにすべき家の対策についてお話したいと思います。

3つほどご紹介しますね。

 

1 家の傾き対策をしっかりと

上述の前回記事をご覧頂くと、「家の傾き」について触れた箇所があります。新築や築浅でもない限り、部屋が傾いていることは多少なりともあるように思います。

我が家の場合は内部に2か所ほど結構な傾きがありまして、ただ日常生活にはそれほど影響をきたさない場所ですので、そのまま住み始めたのでした。

しかし、そうした傾きがある家に住む場合は、引っ越しを終えた後に絶対しておくべき作業があると知ったのです。

それは、傾きが起きる原因を考えてみると分かります。

建築業界にいる知人によると、傾きが生じる原因には地震のほかに、地盤が緩むことにあるとか。古い家だと、雨どいから管を通じて流れた水が直接地面に流れる構造になっています。そうなると、大雨の時は大量の水が直接地面に叩きつけられるわけで、長年の蓄積で地盤が緩み、家の傾きを生じさせることになるという話でした。最近の家だと、あらかじめ雨どいの水の処理加工がうまく施されているようで何も考えなくて良さそうですが、ともかく築30年前後の家の場合は、まずこの排水処理加工を確認する必要があります。

我が家の場合は例に漏れず、何も加工がされていなかったため、知人の助けで塩ビパイプをつなげて家の外に雨水を流す加工を施しました。その際、私有地に排水させるのは問題があるので、塀際にパイプをつなげて家の門の辺りまで伸ばすなど、結構手間のかかる作業になります。また、パイプをつなげる際に全部水平にしてしまうと水が流れにくくなるので、多少傾きをつけます。

塩ビパイプ リフォーム

元のパイプの先に塩ビパイプを増設。

 

塩ビパイプ リフォーム

パイプをいくつかつなげて、門のところまで伸ばす。

 

塩ビパイプ リフォーム

塀際の処理はこんな感じ。各パイプの接続は、大事なところだけ接着処理を施す。

 

写真のような感じで家の四隅に延長パイプを取付け、雨水が地面ではなく外に流れるようにすれば、いま以上に家が傾くことはある程度防ぐことできるでしょう。現時点での傾きを補正することは残念ながらできませんが(できても大掛かりな工事=お金がかかる)、現状維持が何より重要ですので、引っ越しを終えたら早めに作業されることをおススメします。

このことを知人に教えられてから、他の家はどうなっているか気になって見てみました。すると、そのように外に流すようパイプをつなげる処理をしている家が結構ありましたので、この方法はやはり有効なのだと思います。

 

2 できれば耐震補強を

1981年に耐震基準が改正されました。我が家は築30年ですので、新基準で建てられた家である可能性が高いです。自分は気にしておりませんでしたが、これから移住される方は、家が旧耐震基準なのか新基準であるか、購入する前に確認しておいた方が良いでしょう。ちなみに、新旧耐震基準の違いについては、以下の記事が分かりやすいと思います。

参考:新旧耐震基準の違い

築30年程度の物件であれば新耐震基準で施工された家であると判断でき、ある程度安心かもしれませんが、耐震基準は2000年にも改正され、より厳しい基準が設けられています。ですので、これも建築業界にいる知人の助けで、四隅に耐震補強をしてもらいました。工法は色々とあるようですけど、金具を打ち付けるだけだったので作業も短時間で終わり、日常生活への負担がなかったのは幸いです。

 

耐震補強

家の四隅に耐震補強を施す。

 

3 排水管のクリーニング

最後にご紹介するのは、排水管のクリーニングです。

特に台所の排水溝は油汚れがたまりやすく、中で油が固まって詰まる場合もあるとのことから、定期的に清掃した方が良いと思っています。中古物件であれば、前所有者が排水管の掃除をしているかどうか分かりませんし、できれば早めにクリーニングをしたいところ。

専門業者に依頼しても風呂場や洗面台を含めて1万円以下で作業してもらえますので、個人的に3年に一度くらいはクリーニングを計画しています。

 ※

以上3点お話させて頂きました。

特に一番目は知らない方も多いと思われ(私も知りませんでした 汗)、何かしら参考になれば幸いです。

ちなみに、最初の二つは知人の助けによるところが大きいのですけど、ほとんど材料費だけで済んでしまい、持つべきものは幅広い人脈と言えるかもしれません(笑)。

おすすめの記事