前回の記事では、なぜ50歳にして東京から地方への移住を決めたのか、その理由や動機、そして移住先選びのポイントについて書きました。
↓前回の記事↓
今回の記事では、新しい家を見つける→契約→引っ越しの過程を振り返ってみます。
移住における家探しのポイント
かつてゆかりのある埼玉県に移住するというところまでは、割とすんなり決まりました。でも埼玉のどこに住むかを考えた場合、なかなか難航しましたので、まずその話からさせて下さい。
具体的な引っ越し先を決める上で、考慮した点はいくつかあります。
- 周りの環境
- 中古戸建、築30年まで
- 最寄り駅まで徒歩15分以内
- 移住に関する何らかの自治体の補助はあるか
上から優先度の高い順番になっています。
まず周囲の環境について、今回の一番大きな目的は人混みを避けるということにありますので、住宅地のような場所は候補外でした。ただそうは言っても、いわゆる「ポツンと一軒家」のような奥地はリスクがあり過ぎてNG。ほどほどに家が立ち並び、スーパーやコンビニ、郵便局などがせめて自転車で行ける範囲にある、という状況を想定しました。
そして、これまでずっと賃貸でしたので、周囲の生活音、さらに原状回復や更新料などのことを考慮して、今回は持ち家を購入することを選択。あとで分かったことですが、上述の周辺環境に住む場合、そもそもアパートやマンション自体が非常に少ないです。自分は3人家族なので、間取りは3LDK以上必須。リフォーム前提で、築年数は30年までOKとしました。
さらに地方と言えど、最寄り駅までの時間は重要です。車があったとしても、やはり駅に近いというのは何かと便利で安心です。万が一、車が使えなくなったら動きようがないですし。
あと、転入者に対して具体的なメリットを提供してくれる自治体もあります。たとえば埼玉県小川町の場合ですと、「小川町に転入する方を対象に、通勤に係る下りTJライナー座席指定券購入費用の一部を3年間補助します!」という通勤費用に関する補助金があったりします。
小川町の他にも、子育て世帯の受け入れを積極的に推進する自治体による制度、あるいは空き家活用に関する補助金も全国各地の自治体で備えられていると思います。条件に合うならば、公共の制度を積極的に活用したいところです。ちなみに自分の場合は利用できるものがなく、そこは残念でした。
理想的かつ安い物件を見つけるまで
上記4つの点を考慮しつつ、物件を探していきます。遠方ですし不動産屋に足を運んでいる時間はありませんでしたで、もっぱらネット検索と知人のツテを頼りに探しました。知人も数年前に既に拠点を東京から埼玉県に移しており、不動産情報にも結構詳しい人でした。
ネット検索では一応物件自体は見つかるものの、予算オーバーだったり、家が古すぎたり、あるいは最寄り駅が車で30分とか、自分の条件に合わないものばかりでした。その時の記憶では、先ほどの小川町もそこそこ高かった印象があります。やはり、東京まで(池袋まで)一本で行ける交通の便の良さが相場を高めているのかもしれません。
このように自力では苦戦が続き、そんなある日その知人から「良さそうな物件がある」と連絡が入りました。物件募集図面を見せてもらうと、駅まで徒歩5分、築30年弱、間取り4LDK、そして価格も十分予算内という理想的なものでした。
早速内見に行き各部屋を見たところ、まず水回り部分の設備が古めかしいのが気になりました。特にお風呂は昭和のようなタイル張りでステンレス製の風呂釜。そして所々ひび割れがあり、水が外部に漏れている心配がありました。しかしその他は、まだまだ十分住めそうで、広さも申し分なし。周辺環境も、とりあえず生活物資が揃うお店が自転車圏内にあることを確認。
内見の時は「検討します」と不動産会社には伝えたものの、その二日後には購入申し込みをしました。ダメ元で値引き交渉もし、こちらの言い値よりさらに下げてくださってビックリ!家の持ち主もできるだけ早く売りたかったようで、最初に手を挙げた自分たちを優遇してくれたようです。その家周辺の地域相場を知っている知人も驚くようなコスパの良い家。ようやく移住先が決まった瞬間でした。
今回のまとめ
ふたを開けてみれば、新しい家の情報は知人からもたらされました。県をまたいだ移動だったり、その場所の土地勘がない場合、知っている人のサポートを受けるのが一番確実だと分かりました。現地の情報に通じている知り合いがいれば、不動産業者の説明について正否の判断ができますし、相場も分かります。今回は細かい部分を端折って書きましたので紹介できませんでしたが、中古戸建を購入する場合は内見の際に見ておくべき、確認しておくべきポイントがいくつかあります(別の記事であらためて言及します)。そういうポイントも自分のような素人では事前に知りづらい。ですので、積極的に外部の力を借りることで時間も労力も節約できるかと。
また、建物の築年数は浅いに越したことはないですけれど、リフォームを前提とすれば対象は大きく広がります。見栄えを重視するあまり、予算を超えた大きいローンを組むことのないよう、気をつけたいものです。
いったんここで終わります。
夢中で書いておりましたらなかなかの長文になってしまいまして、この後の「契約→引っ越し」部分は次回にさせてください!スミマセン。。。